ボールやローラーでの自体重を使ったマッサージが痛くてできない方に、事前に軽く皮膚を器具で摩ることで痛みが軽減しました。これは、皮膚（表皮・真皮）の下に全身タイツのように体を覆っている浅筋膜のコンデションをツールの刺激によって整えることで、筋肉とともに動きをなくしていた皮膚の運動が改善され、皮膚や関節の可動域が広がったためです。この施術の応用で動的アライメントの改善や、浅筋膜の高密度化により絡みついた神経終末がリリースされることにより痛みが改善することなどがわかりました。参考文献

FasciaManipulation®:Theoretical Background,Assessment and Treatment Method,Hitoshi Takei PT,PhD,OMPT,FMT 

IASTMの施術の中には受けた方が「悶絶治療」というほど痛い施術法があります。器具による強い摩擦で内出血を起こし、その炎症反応による熱を利用し炎症の治癒過程で皮下組織が改善するというものです。しかし、我々がターゲットとするのは皮膚の表面から近い浅筋膜なので強い刺激やあざが残るような施術ではありません。また、オイルやクリームを使わず衣服の上からの施術でも十分な効果を発揮します。また、フットトレーナーズ青山ではテクノリンク社のライズトロン®による超短波により効果的に短時間で浅筋膜に熱を加え、深筋膜層にも間接的にアプローチをして施術効果を高めています。