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アシックスグライドライド履いてみた。

アシックス グライドライドを履いてみました。

 

足入れをした瞬間どこに載って良いの?

一瞬脳が混乱します。

 

過去に流行ったトーニングシューズに似た感覚で不安定

ふわふわとしたソール感がします。

 

ところが、乗るべき位置に乗ると重心の動揺がぴたりと止まります。

つまり、エラーポジションに乗せない着地が出来るというコンセプトなのだと考えます。

 

着地の重心位置は自然にMP関節のあたりに集まってきて

着地から前方への重心移動では、崖のような落差のある指の落ち込みが感じられ、そこで一気に加速する感じです。

 

これは、ナイキのズームフライから始まった今の厚底ランニングシューズにありがちな、

低いドロップと強いトウスプリング(トウの上がりが高い)から醸し出されているものでしょう。

 

つまりつま先に重心が移動するにしたがって、

急激に薄くなるミッドソールの構造もさることながら、

きつめのロッカーを有することもこの動きに貢献しています。

 

通常のレーシングシューズを履いているランナーには

この指の部分の高低差に最初は戸惑うと思います。

 

ただ、重心の移動が伴わない「なんちゃってフォアフット着地」をする初級者や、

この靴で8.5min/km以下のLSDや、ウォーキングをしようとすると、

かかとのスレ防止

(厚底は実際のかかとの位置とシューズのかかとの位置が離れているため消耗を防ぐためかかとの底面をカットしてある。)

のために大きくカットされた、

アウトソールのかかとの外部分に乗ってしまい、

かかと着地の段階でスピネーションが起きてしまいます。

 

つまり、かかとの外側後ろは乗ってはいけないこのシューズのNGゾーンなのです。

 

あとは長時間履いた時のこのふわふわ感が、

ユーザー個々の足圧が集中する箇所に、

スパイクの突き上げのような床反力が加わることで、

痛みや疲れにつながらないか?

ここがきになるところです。

 

最初に買う一足としては、

かなりキワモノに近い印象を受けました。

 

ただ、足の上がり感、バウンス感などを

どう自分の走りにつなげるか?

過去にごく普通のランニングシューズで走りなれた人であれば、

この違いと、このシューズの活かし方がわかると思います。