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インソールで改善する腓骨筋腱炎

腓骨筋腱炎は足首外側のくるぶしの後ろあたりが痛むケガです。このケガの特徴としては急激にひねった捻挫と違い、痛みの原因となる腓骨筋の腱の伸張性のストレスが、溜まりに溜まって痛みを起こす閾値を超えた時に初めて痛みとして出てきます。

ですので、ある日なんの前触れもなく突然痛くなり、原因がよくわからないので長期化するケガでもあります。

ランニングを始めたばかりの人が1〜2週間後ぐらいに急に痛くなることなどがよくあります。

運動をしないで安静にしていれば治るケガですが、痛みの出るストレスがかかるとまた痛み出すことがあります。つまりストレスが起こるメカニズムが改善されないと、痛みが繰り返されるということです。

シューズの不適合や体のアライメントの問題でも起こりやすくなるケガですので、シューズ選びや体のメンテナンスも大事です。主に足首の回外(小指側に足首が傾くこと)が起こることで発症しやすいので、オーダーメイドインソールが効果的です。

市販のアーチサポートインソールを使用すると、アーチ部分が高すぎた場合、足部の回外が強くなるので腓骨筋腱炎は悪化します。

アライメントチェックを受けて、なぜ腓骨筋腱に伸張性のストレスがかかっているかを正確に読み取る必要があります。

ちなみに昨年の冬にいらした腓骨筋腱炎のお客様は、メインの原因は厚底シューズにありました。体の癖として走る時に左脚荷重が強くなってしまうため、左足首外側に痛みが出ましたが、今流行りの厚底シューズがそれを助長してしまっていました。

痛みを出さないためのシューズを処方しオーダーメイドインソールを処方し、痛みはなくなりましたが、数ヶ月ごにレース用にと、再び厚底シューズを履いた途端に再発しました。

厚底シューズは地面から足裏までの距離が高くなる分、足首に問題がある人や、体全体のアライメントが足に回外傾向の動きを出してしまうタイプの人には、足首にかかる側方への負担がどうしても大きくなります。

厚底靴全てが悪いわけではありませんが、このように特定のケガや故障には要注意ですね。