足の裏にはメカノレセプターと呼ばれる感覚受容器があります。
いわば足裏のセンサーのようなもので、例えば足がぐらついた時、足裏の重心の位置は変化します。その重心の変化を足裏のセンサーであるメカノレセプターが感知し、運動神経で筋を収縮させ、瞬時にぐらつきを修正する事ができるのです。
ここで言う運動神経と言うのは、鈍いとかそう言うものではありません。
いわゆる、反射とも言われるもので、脳からの指令を待たずに、現場の反射で動くことを意味します。
例えば、熱いものを触った時、とっさに手を離すのは、脳が熱いと判断して動くのではなく、感覚受容器が作用して反射的に手を離しているのです。
また、すごく重いものを急に持たされると、筋肉や腱が反射し瞬時に力を抜いて筋や腱を守ったりもします。
足裏の重心の移動を感じるセンサーは指先やカカト周りに集中しています。
ところが、よくある浮き指の場合、足の指が接地していないので、センサーが地面に触れません。
地面に指先が触れていれば、感覚受容器が作用して指に体重を載せる事ができるはずなのですが、指が浮いていることで、踏ん張ることや、足指で地面をしっかり蹴り出して歩く事もできません。
浮き指になりやすいのは立位の姿勢がかかと荷重になりやすいこと、かかと荷重になりやすのは、土踏まずのアーチが落ち込んで、かかとの骨が真っ直ぐではなく、斜めに傾いてしまっていることなどが原因にあげられます。
オーダーメイドインソール がアーチを適切にあげてくれると、かかとの骨は真っ直ぐになります。そのことがかかと荷重を前足部荷重に変えてくれます。
アーチの高さは、高すぎても低すぎてもいけません、かかとが真っ直ぐになる位置にセットしてあげることが大事なのです。
そして上げた土踏まずのアーチの位置をキープするために、かかと側方をしっかりホールドすることが大事です。
これらのことが最低限出来て、初めてオーダーメイドインソールと言えると思います。
フットトレーナーズでは、さらに指先のメカノレセプターを意図的に刺激するパーツを装着することで、足の眠っている能力を引き出すような加工をすることがあります。
足指が設置しやすくするための足の甲側のセルフケアも大事です。
特に浮き指がちの方は、地面に置いたラクロスボールくらいのボールを足で包み混みような動きを繰り返して足の甲のストレッチをすると良いでしょう。
歩きも走りも、足指がしっかり地面を捉えているか?が大事です。
足の指が使えると、股関節の完全伸展やジャンプがしやすくなります。
このことから「指はお尻のスイッチ」なんて呼ばれることもあります。
ほんのちょっとしたことですが、指が使えることでケガの予防になったりすることもあるのです。
今日から早速、足指を気にしてみてください。
ただし、過度な意識(歩くときに蹴る力を意識的に強くするなど)は関節を痛める元なので注意してくださいね。