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医療用インソールについて

医療用のインソールとは、治療目的で作られるインソールのことです。

よく病院に行っても「骨に異常はありません、湿布を出しときます」しか言われない、とよく聞きますが、病院とはそういうところなんですね。仮に病名や怪我の名前がつく様な診断ができたとしても、軽症であれば、原因がどうとかはあまり言ってはくれません。お医者さんは「今ここにある怪我や病気」と向き合うのが仕事です。

フワッとした症状にフワッとした診断をしませんし、サプリメントを勧めるわけではなので、薬だって痛ければ症状にあった痛み止めを出してくれます。スポーツドクターの一部の先生はアライメントを見て問題の原因を教えてくれるかもしれませんが、基本的に専門外です。

同様に医療用のインソールとは、足の怪我や故障に対し、医師の指示で義肢装具士が作る医療用足底板のことをいいます。

基本的にドクターのインソールは、症状の固定もしくは保存(悪くならない様にそっとしておく)を目的で足底板を処方します。ギブスまでいかないけれど、足裏のアーチを固定しといた方が痛みが出ないだろう、といった時などに処方されるのです。

医療用のインソールや医療の現場から開発されたインソールというのは、基本は足の固定を目的とするものが多いのです。明らかにスポーツから開発されたスポーツ用インソールとはその生い立ちが異なるのです。

スポーツインソールは、足の運動を、インソールのカカト部分、アーチ部分などを立体的にサポートすることで、足の動きをコントロールし、重心の移動をコントロールすることに長けています。医療用インソールが「静」ならスポーツインソールは「動」になるわけです。

日本の理学療法士の方が開発したインソールがありますが、パーツを貼っては歩き、を繰り返し、パーツの処方が複雑すぎて作成に時間がかかり、また、再現性も低いこと、スポーツで使用すると足裏に反発が強すぎたりズレたりするので、あまりスポーツ向きとは言えません。

医療と聞くと、医者ドクター国家資格、と連想され、ドクターのいうことが正しい。となりがちですが、そもそも専門分野で余程足のことを研究しているドクターでもない限りは、足の動きや重心の位置、姿勢やアライメントといったものは専門外であることが多いのです。

つまり、スポーツインソールの競合(コンペティター)は医療インソールではないということです。

たまに私も言われることがあります。「インソールはお医者さんで作っているから大丈夫です」、、と

ちなみにフットトレーナーズのお客様にはドクター、お医者様が多いです。

ランニングフォーム、ゴルフ用インソール、歩行指導を定期的に受けにいらしているお客さんは実はドクターだらけです。