骨格のことをフレームといいますが、
フレームというと、自転車や自動車の骨組みだったり、
ビルの鉄筋などを想像しちゃいますね。
人間の骨格も、フレーム、つまり骨組みや鉄筋と同じなわけです。
この骨組みが設計図どおりではなく、ゆがみ始めると、
筋肉に負担がかかり始めます。
筋肉は、立っているときのバランスをとったり、
体の姿勢のバランスをコントロールしたり、
動きの中でのバランスを補正するために一生懸命がんばってくれますが、
日常生活でいつも同じような姿勢やクセのある動き、
スポーツなどで同じところしか使わない、、などなど、、で
使いすぎの状態になってきてしまいます。
筋肉の使いすぎは、違う筋肉とのバランス関係を崩したりして、
さらに骨組みのゆがみを発生させます。
このメカニズムが、皆さんの悩みの外反母趾やO脚、、さらに肩こり・腰痛につながってくるのです。
最初のきっかけはなんだか分かりませんが、
まっすぐな骨格の人なんていません。
ちょっとした左右差などがどんどん連鎖をしているのです。
ヒールの安定しない靴を履くと、一歩一歩バランスをとろうとして、
安定しているヒール
さて、ゆがみの程度は別として、
ほとんどの人の足はゆがんでしまっているのですが、
では、ゆがんだ足ではなにが起こるのでしょうか?
足は、立ったり歩行したりするときの「土台」という話は前回しましたが、
その土台がレンガ作りだったとしましょう。
ゆがみのない足は、レンガが設計図どおり、きっちりと組み合わさり、
上に乗る重い建物をしっかり支えてくれている状態です。
一方ゆがんでしまっている足は、レンガの組み合わせがずれていたりして
とても上に建物は乗せられない状態です。
いわば、このレンガの土台が「足」の骨になるのですが、カカト・足首の骨のブロックに、いかにしっかりとスネの骨(「脚」の骨)2本が乗っているかが問題になってきます。
これが、しっかり乗ることができないと、
上の重さを支えるために、バランスで立とうとしてしまいます。
すると、スネの骨2本がねじれたりしまったり、
骨というブロックをつないでいる筋肉ががんばらなくてはならないのです。
前回の日記に「ゆがみのない足」はありませんと書きました。
どういう事なんでしょう?
人間のからだは、バランスの悪い状態を絶対に許してくれないようにできています。
たとえば、足のケガなどで、かばうような動きが出てくると、その状態でのからだのバランスが取れるようにからだは適応を始めようとします。
また、運動不足などで腹筋などの筋力が低下してくると、おなかの周りに脂肪をつけて、体幹を安定させようとしてくるのです。
人間が立っているときの土台。いわば基礎工事に当たる部分は「足」ですが、
人間そのものの身体の骨格のベースとなってくる部分はどこかといいますと、
ズバリ「骨盤」です。
骨盤というのは、背骨の一番下とつながっている仙骨という骨(おケツのわれ目の上にある骨)をはさんで左右2つのおおきな骨で立体的に構成されています。
からだが生活環境や日常でのかたよった動きをしているうちに、この「骨盤」の2枚の骨がゆがむことで、からだのバランスをとろうとしているのです。
骨盤が歪むと、脚の付け根である股関節の位置が変わってきたり、動きの方向などが変わってくるので、そこから下の脚→足も左右
・レース用
・トレーニング(ジョグ)用、、と
ランニングシューズを目的別に使い分けているランナーの皆さんが多いのではないかと思います。
しかし、多くのランナーの方のレース用とトレーニング用のシューズを実際に目の当たりにすると、、
例えば2足を使い分けているランナーの方の場合、
2足とも「たいして変わらない、」、という組み合わせで持たれている方が多いのです。
典型的なパターンとしては、
1、レース用・・・・レーシングモデルとして売られているタイプ
2、トレーニング用・レーシングモデルに限りなく近いモデル(1、よりはわずかに厚底)
、、、、、という感じです。
これでは、ウェアを着替えるくらいの気分的な差くらいしかありません。
市民ランナーの皆さんの多くは、健康のためだったり、フルを完走したいとか、
そして記録を縮めたい、などという思いがそれぞれあるはずなのですが、
唯一の道具であるシューズにおいては、オーバースペックのものを選択するケースが多く、
その場面ごとにオーバースペックのものを選択した結果、
故障したり、完走できなかったり、タイムが縮まらないという結果になっているよう
ある本に「ハイヒールは悪魔の靴」と書いてありました。
はたして本当にそうなのでしょうか?
ハイヒールでも足が前に滑っていかなければ、
外反母趾やハンマートゥにはならないという説が最近は広まりつつあります。
それを検証するものとして、
ハイヒールを履かない子供や、田舎で一生をすごし、ヒールなどと無縁な女性にも
外反母趾はいるのです。
とある研究発表のデーターによると、
ハイヒール着用暦ありと着用暦なしの外反母趾発症率を調査してみると、
着用暦ありが着用暦なしよりも2~5%近く外反母趾発症率が高いことがわかりました。
たしかに、ハイヒール着用暦のあるないでは、着用暦ありのほうが多いのですが、
問題はそれほど圧倒的な差がないということです。
データーをさらに解析していくと、ハイヒール着用暦のない40代女性と、
ハイヒール着用暦ありの20代女性では、発症率がほとんど一緒なのです。
しかも、ハイヒールの着用年数と外反母趾の発症率は比例しないことも
調査でわかってきました。
長くハイヒールを使用している人の発症率が必ずしも高くはなく、
着用10年未満の人と30年未満の人の発症率はほと
足底筋膜炎
土踏まずや足裏のかかと周辺などが痛くなる症状で、
朝起きての一歩目で足裏に激痛が走ったりします。
足底部のオーバーユースで起こることが多いのですが、
土踏まずが落ち込む動きから足裏に負担がかかることが原因となることが多いようです。
足裏の土踏まず部分のテンションが強くなったり、弱くなったりのギャップが大きいと発症しやすいようで、この症状があらわれると、完全に近い状態に戻るまで運動や足裏に負担がかかる状態を控えないと、完治までかなりの長い時間を要してしまいます。
完治しても体の使い方が足裏に負担がかかるような歩行などをしている限り、繰り返し症状があらわれてしまうこともある厄介な症状です。
足裏の土踏まず部分のテンションが強くなったり、弱くなったりのギャップが大きいという意味では、
しっかりし過ぎた、硬ーいインソールを使うと、そのインソールを使用しない状態とのギャップで足底筋膜炎になりやすくなってしまうこともあります。
先日いらしたランナーの方は、体重が掛かっても全く変形しないような硬質のプラスチックで作られたインソールを使っていました。
しかも、過回内(オーバー
市販されているインソールにはカカトの部分にクッション材やゲル状のものが入っていることで着地の衝撃を和らげようとするものが多く存在します。
ところが、カカトには、元々人間本来が持っている天然の衝撃緩衝材とも言えるものが入っているのをご存知でしたか?
実は、カカトの皮膚の下には、すぐ骨はなく、ヒールファットパッドと呼ばれる脂肪の塊が束になって形成された組織が厚くかかとをまもっているのです。
このヒールファットパッドは立ちっぱなしなどで、かかと荷重が続いたり、長時間の歩行などでだんだんと平べったく横に広がっていきます。するとかかとが痛くなったりするので、つい何か柔らかいもので守ってあげたくなってしまうんですね。
でも、かかと部分を立体的にサポートしてあげることができれば、長時間の立ち姿勢でもヒールファットパッドが広がることはなくなり、足の持つ本来の衝撃吸収力が増してくるのです。また、靴のカカトのパーツ「ヒールカウンター」もカカトが潰れていくのを防いでくれる役目があります。
インソールもよくよく見てみると、平べったいインソールほどカカトにジェルの様なものやスポンジの様なものがついてい
医療用のインソールとは、治療目的で作られるインソールのことです。
よく病院に行っても「骨に異常はありません、湿布を出しときます」しか言われない、とよく聞きますが、病院とはそういうところなんですね。仮に病名や怪我の名前がつく様な診断ができたとしても、軽症であれば、原因がどうとかはあまり言ってはくれません。お医者さんは「今ここにある怪我や病気」と向き合うのが仕事です。
フワッとした症状にフワッとした診断をしませんし、サプリメントを勧めるわけではなので、薬だって痛ければ症状にあった痛み止めを出してくれます。スポーツドクターの一部の先生はアライメントを見て問題の原因を教えてくれるかもしれませんが、基本的に専門外です。
同様に医療用のインソールとは、足の怪我や故障に対し、医師の指示で義肢装具士が作る医療用足底板のことをいいます。
基本的にドクターのインソールは、症状の固定もしくは保存(悪くならない様にそっとしておく)を目的で足底板を処方します。ギブスまでいかないけれど、足裏のアーチを固定しといた方が痛みが出ないだろう、といった時などに処方されるのです。
医療用のインソールや医療の現場か
もうすでに知っている方は知っている情報かもしれませんが
ランニングシューズのミッドソールの厚みについて書いてみようと思います。
今こそ厚底シューズが人気となっていますが、ちょっと前までは、厚底=初心者用というカテゴリーでした。
以前の厚底はドロップと言われる、前足部とヒール部分に高低差がありました。
つまり靴を履くと足裏に斜面ができているイメージです。
どんな靴でもそうですが、前後の高低差があることでその靴は前方に進みやすくなります。
なので、前にしか進まない靴は基本かかとが高くできているわけです。
逆に後ろに歩いたりステップする種目の靴は高低差がなかったりします。これは360°の方向に動ける様になっています。そのためシューズにもアジリティ(敏捷性)の要素がなくてはならないので靴自身も捻れやすくなっています。サッカースパイクなどがいい例ですね。
最近見て面白いと思ったシューズは東京オリンピックからも正式種目となったスケートボード用のシューズです。前後差のないミッドソールのシューズが特徴的です。
ランニングシューズの話に戻ります。
ゆっくり走る人は重心の移動がゆっくり
通常販売されているシューズに入っているインソールは、靴の製法上、靴の内部にできた縫い目などから足を守るために入っています。
また、インソールを入れることで、直接靴底の素材に足が乗ることを避け、履き心地をよくするためにクッションの役目として挿入されています。
もし、インソールが入っていなかったら、素材と素材の縫い目や段差で足が擦れて靴擦れを起こしてしまったり、足裏が硬く感じてしまい、疲れやすくなったりマメができやすくなったりします。
中にはクッション性をうたった素材を使うことで、足裏のクッション性の良さを売り文句として販売しているシューズもありますが、元々入っているインソールにはそれ以上の効果はあまり期待できません。
例えば、アーチをサポートするインソールを入れたとしても、カスタマーの個別性が高い足の裏に対してはシューズメーカーも慎重にならざるを得ません。
なぜなら、もし、アーチをサポートするにしても個々のカスタマーのアーチの高さは人それぞれ、しかも右足と左足が異なるのが当たり前です。十人十色どころか十人二十色な訳です。
仮に片足にはあったとしても、片足には過矯正になってしま