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ゆがみの話

前回の日記に「ゆがみのない足」はありませんと書きました。

どういう事なんでしょう?

人間のからだは、バランスの悪い状態を絶対に許してくれないようにできています。

たとえば、足のケガなどで、かばうような動きが出てくると、その状態でのからだのバランスが取れるようにからだは適応を始めようとします。

また、運動不足などで腹筋などの筋力が低下してくると、おなかの周りに脂肪をつけて、体幹を安定させようとしてくるのです。

人間が立っているときの土台。いわば基礎工事に当たる部分は「足」ですが、

人間そのものの身体の骨格のベースとなってくる部分はどこかといいますと、
ズバリ「骨盤」です。

骨盤というのは、背骨の一番下とつながっている仙骨という骨(おケツのわれ目の上にある骨)をはさんで左右2つのおおきな骨で立体的に構成されています。

からだが生活環境や日常でのかたよった動きをしているうちに、この「骨盤」の2枚の骨がゆがむことで、からだのバランスをとろうとしているのです。

骨盤が歪むと、脚の付け根である股関節の位置が変わってきたり、動きの方向などが変わってくるので、そこから下の脚→足も左右差ができてきて、さらにそのバランスを補正しようとして、膝や足首、足の各関節がバランスをとるために歪んでくるのです。

これが、骨盤から足が歪んでくる仕組みです。
(もちろん、靴などが原因で足から変形してくることもあります。)

、、というわけで、右利き左利き、PC、立ちっぱなし、座りっぱなし等、
その他、あらゆるスポーツなどすべての身体活動の影響で背骨や骨盤は「歪む」わけです。

骨盤が歪む機能はいわばバランスをとる機能であり、上下のゆがみの影響を緩和する機能でもあるのです。

少なくとも骨盤が歪んでいる人はいない=足も歪んでいない人も当然いない、、ということになります。

お分かりいただけましたでしょうか?