足のはなし

足のはなし · 2020/08/03
・レース用 ・トレーニング(ジョグ)用、、と ランニングシューズを目的別に使い分けているランナーの皆さんが多いのではないかと思います。 しかし、多くのランナーの方のレース用とトレーニング用のシューズを実際に目の当たりにすると、、 例えば2足を使い分けているランナーの方の場合、 2足とも「たいして変わらない、」、という組み合わせで持たれている方が多いのです。 典型的なパターンとしては、 1、レース用・・・・レーシングモデルとして売られているタイプ 2、トレーニング用・レーシングモデルに限りなく近いモデル(1、よりはわずかに厚底) 、、、、、という感じです。 これでは、ウェアを着替えるくらいの気分的な差くらいしかありません。 市民ランナーの皆さんの多くは、健康のためだったり、フルを完走したいとか、 そして記録を縮めたい、などという思いがそれぞれあるはずなのですが、 唯一の道具であるシューズにおいては、オーバースペックのものを選択するケースが多く、 その場面ごとにオーバースペックのものを選択した結果、 故障したり、完走できなかったり、タイムが縮まらないという結果になっているよう
足のはなし · 2020/08/01
ある本に「ハイヒールは悪魔の靴」と書いてありました。 はたして本当にそうなのでしょうか? ハイヒールでも足が前に滑っていかなければ、 外反母趾やハンマートゥにはならないという説が最近は広まりつつあります。 それを検証するものとして、 ハイヒールを履かない子供や、田舎で一生をすごし、ヒールなどと無縁な女性にも 外反母趾はいるのです。 とある研究発表のデーターによると、 ハイヒール着用暦ありと着用暦なしの外反母趾発症率を調査してみると、 着用暦ありが着用暦なしよりも2~5%近く外反母趾発症率が高いことがわかりました。 たしかに、ハイヒール着用暦のあるないでは、着用暦ありのほうが多いのですが、 問題はそれほど圧倒的な差がないということです。 データーをさらに解析していくと、ハイヒール着用暦のない40代女性と、 ハイヒール着用暦ありの20代女性では、発症率がほとんど一緒なのです。 しかも、ハイヒールの着用年数と外反母趾の発症率は比例しないことも 調査でわかってきました。 長くハイヒールを使用している人の発症率が必ずしも高くはなく、 着用10年未満の人と30年未満の人の発症率はほと
足のはなし · 2020/07/31
足底筋膜炎 土踏まずや足裏のかかと周辺などが痛くなる症状で、 朝起きての一歩目で足裏に激痛が走ったりします。 足底部のオーバーユースで起こることが多いのですが、 土踏まずが落ち込む動きから足裏に負担がかかることが原因となることが多いようです。 足裏の土踏まず部分のテンションが強くなったり、弱くなったりのギャップが大きいと発症しやすいようで、この症状があらわれると、完全に近い状態に戻るまで運動や足裏に負担がかかる状態を控えないと、完治までかなりの長い時間を要してしまいます。 完治しても体の使い方が足裏に負担がかかるような歩行などをしている限り、繰り返し症状があらわれてしまうこともある厄介な症状です。 足裏の土踏まず部分のテンションが強くなったり、弱くなったりのギャップが大きいという意味では、 しっかりし過ぎた、硬ーいインソールを使うと、そのインソールを使用しない状態とのギャップで足底筋膜炎になりやすくなってしまうこともあります。 先日いらしたランナーの方は、体重が掛かっても全く変形しないような硬質のプラスチックで作られたインソールを使っていました。 しかも、過回内(オーバー
足のはなし · 2020/07/30
市販されているインソールにはカカトの部分にクッション材やゲル状のものが入っていることで着地の衝撃を和らげようとするものが多く存在します。 ところが、カカトには、元々人間本来が持っている天然の衝撃緩衝材とも言えるものが入っているのをご存知でしたか? 実は、カカトの皮膚の下には、すぐ骨はなく、ヒールファットパッドと呼ばれる脂肪の塊が束になって形成された組織が厚くかかとをまもっているのです。 このヒールファットパッドは立ちっぱなしなどで、かかと荷重が続いたり、長時間の歩行などでだんだんと平べったく横に広がっていきます。するとかかとが痛くなったりするので、つい何か柔らかいもので守ってあげたくなってしまうんですね。 でも、かかと部分を立体的にサポートしてあげることができれば、長時間の立ち姿勢でもヒールファットパッドが広がることはなくなり、足の持つ本来の衝撃吸収力が増してくるのです。また、靴のカカトのパーツ「ヒールカウンター」もカカトが潰れていくのを防いでくれる役目があります。 インソールもよくよく見てみると、平べったいインソールほどカカトにジェルの様なものやスポンジの様なものがついてい
足のはなし · 2020/07/29
医療用のインソールとは、治療目的で作られるインソールのことです。 よく病院に行っても「骨に異常はありません、湿布を出しときます」しか言われない、とよく聞きますが、病院とはそういうところなんですね。仮に病名や怪我の名前がつく様な診断ができたとしても、軽症であれば、原因がどうとかはあまり言ってはくれません。お医者さんは「今ここにある怪我や病気」と向き合うのが仕事です。 フワッとした症状にフワッとした診断をしませんし、サプリメントを勧めるわけではなので、薬だって痛ければ症状にあった痛み止めを出してくれます。スポーツドクターの一部の先生はアライメントを見て問題の原因を教えてくれるかもしれませんが、基本的に専門外です。 同様に医療用のインソールとは、足の怪我や故障に対し、医師の指示で義肢装具士が作る医療用足底板のことをいいます。 基本的にドクターのインソールは、症状の固定もしくは保存(悪くならない様にそっとしておく)を目的で足底板を処方します。ギブスまでいかないけれど、足裏のアーチを固定しといた方が痛みが出ないだろう、といった時などに処方されるのです。 医療用のインソールや医療の現場か
足のはなし · 2020/07/28
もうすでに知っている方は知っている情報かもしれませんが ランニングシューズのミッドソールの厚みについて書いてみようと思います。 今こそ厚底シューズが人気となっていますが、ちょっと前までは、厚底=初心者用というカテゴリーでした。 以前の厚底はドロップと言われる、前足部とヒール部分に高低差がありました。 つまり靴を履くと足裏に斜面ができているイメージです。 どんな靴でもそうですが、前後の高低差があることでその靴は前方に進みやすくなります。 なので、前にしか進まない靴は基本かかとが高くできているわけです。 逆に後ろに歩いたりステップする種目の靴は高低差がなかったりします。これは360°の方向に動ける様になっています。そのためシューズにもアジリティ(敏捷性)の要素がなくてはならないので靴自身も捻れやすくなっています。サッカースパイクなどがいい例ですね。 最近見て面白いと思ったシューズは東京オリンピックからも正式種目となったスケートボード用のシューズです。前後差のないミッドソールのシューズが特徴的です。 ランニングシューズの話に戻ります。 ゆっくり走る人は重心の移動がゆっくり
足のはなし · 2020/07/27
通常販売されているシューズに入っているインソールは、靴の製法上、靴の内部にできた縫い目などから足を守るために入っています。 また、インソールを入れることで、直接靴底の素材に足が乗ることを避け、履き心地をよくするためにクッションの役目として挿入されています。 もし、インソールが入っていなかったら、素材と素材の縫い目や段差で足が擦れて靴擦れを起こしてしまったり、足裏が硬く感じてしまい、疲れやすくなったりマメができやすくなったりします。 中にはクッション性をうたった素材を使うことで、足裏のクッション性の良さを売り文句として販売しているシューズもありますが、元々入っているインソールにはそれ以上の効果はあまり期待できません。 例えば、アーチをサポートするインソールを入れたとしても、カスタマーの個別性が高い足の裏に対してはシューズメーカーも慎重にならざるを得ません。 なぜなら、もし、アーチをサポートするにしても個々のカスタマーのアーチの高さは人それぞれ、しかも右足と左足が異なるのが当たり前です。十人十色どころか十人二十色な訳です。 仮に片足にはあったとしても、片足には過矯正になってしま
足のはなし · 2020/07/26
以前、腰部(骨盤帯)の回旋について書きましたが、 誤解があるといけないので追記させていただきます。 腰椎は回旋しない様にできているので、ヒトの腰は回りません。 腰を回すという動作は胸椎から上が回旋する動作と、股関節での内外旋による動作です。 立って回すと股関節が内旋外旋してクルクル腰が回ると思います。それに上半身の捻りが加わることで、腰椎があたかも回転している様に見えてしまうんですね。 せっかく突っ立ったままクルクル回せるのに、ゴルフや野球の構えになると皆さん急に足場を固めたがるんですね、ゴルフのスイングも股関節の内外旋の入れ替えでかなり素早く回せますし、重心の移動なんか気にしなくても、オートマチックにスタンス次第で重心移動ができてしまいます。 さらに下半身で回せるから、上半身で無理に肩を回そうとしなくでも大丈夫になります。パター、ウェッジからドライバーまでスタンス変えるだけでブンブン回ります。 是非試してみてください。 これを腰椎が回ると勘違いしていると回らない腰を胸椎のねじれで捻ろうとすることで腰椎に負荷がかかって腰を痛めてしまいます。 腰を股関節をメインで回す時
足のはなし · 2020/07/25
「つま先立ちで若返る」という本を出しています。 うんこ漢字ドリルの文響社から定価1,280円+税です。電子書籍でも販売していますので、是非お手元に2冊くらい持っておくと良いですよ! 内容は、タイトルの言葉だけをとらえると、んなバカなと思われるかもしれません。 副題に「重力を味方につける正しい姿勢の作り方」とある通り、 この本の狙いは、人間の立つときの重心の位置。つまり姿勢に関することを伝えたかったのです。 そして、姿勢が見ため年齢にものすごく影響してますよ!という話です。 つま先立ちメソッドをそもそも思いついたのは、足首のタイトネスについて考えた時です。 当時、ナショナルチームの幅跳びの選手のインソールを作成していました。 その時のトレーナー曰く、幅跳びや跳躍の選手は足首が緩いと、踏み切り時に力発揮をできないので、足首はあえて柔らかくしない、それが足首のタイトネスだ!、、という話を聞きました。どうもそのことが腑に落ちなかった私は、それから、幅跳び選手の足首のタイトネスについて考えたのですが、行き着いた答えは、足首のタイトネスは必要。でも柔軟性がある足首は走動作や空中姿勢
足のはなし · 2020/07/24
私の専門分野でもある、運動の動作解析 動作解析用の録画装置を使うこともありますが、 体の特徴や癖がわかれば種目の動作を見ると問題が自然に見えてきます。 もちろん一般的に世界の第一線で活躍している方などの動きを見て、正しい動きを研究することもありますが、そこでも問題点が見えてくることが時としてあります。 それがわかる様になるには、動的アライメントの連動性を見ることができるか否かにかかってきます。 前回の骨盤帯の回旋を起点としたアライメントの考え方がベースとなると、上半身の使い方やコーディネーションの動きも見えてきます。 例えば、骨盤帯の回旋の方向から、スキー選手やアイスホッケー選手のターンの左右差の得意不得意やその特徴がわかったり、自転車選手の片脚の出力を上げるにはどうすれば良いかとか、ランニング選手のフォーム改善やフェンシングやバドミントン選手の苦手な動きをどう克服するかもわかってきます。 そのためにインソールをどの様に作るかは、意外とやっていることはシンプルです。 足の形には人それぞれの個別性というものがあります。 ところが、良い足の形というものには、骨レベルで言え

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